インプラントとは

インプラント治療とは、むし歯や歯周病(歯槽膿漏)で失ってしまった歯の代わりに、顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、そして被せ物をして人工の歯を作る治療です。無くなった歯を同じように機能させる事が可能な画期的な治療法であり、天然の歯と同等の力で噛むことのできる唯一の方法です。
インプラントの構造

インプラントは、顎の骨に埋め込むフィクスチャー(人工歯根)と、上に被せる上部構造(インプラント義歯)、それらを結合させるアパットメント(支台)から構成されています。
上部構造(インプラント義歯)
実際に見える部分はこの部分です。白いセラミックの被せ物で、天然の歯と同じような光沢感があります。この部分だけをはずして掃除をしたり、交換したり出来るような仕組みにも出来ます。
アパットメント(支台)
インプラント体の上に取りつけられる部分で、セラミッククラウン等の上部構造を支える役割を果たします。通常チタンかチタン合金製ですが、審美性に優れたセラミック製のものもあります。
インプラント体(人工歯根)
直接、骨の中に埋められる部分で、チタンで作られています。チタンは、非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの方も安心してインプラント治療が受けられます。
インプラントの特徴

骨にしっかり固定されるので「噛みにくい」「話しにくい」などの問題がなく見た目も自然できれいな歯を取り戻すことができます。
インプラントはむし歯や歯周病で歯を抜いた方、入れ歯に抵抗があったり入れ歯がどうしても合わない方、しっかりとおいしく食事をしたい方、健康な歯を必要以上に削ることに抵抗がある方、きれいな歯で若々しい口元を保ちたい方などさまざまな方のご不満を解消することができる最先端の治療法です。
大げさに言えば歯が新たにもう1本生えてきたのと同じだけの効果があり、入れ歯やブリッジでは得られない「噛みごたえ」を回復させることができます。
床義歯やブリッジとの比較
比較項目 | ![]() |
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長期信頼性 (残存率) |
◎ 10年で90%以上 |
△ 8年で50% |
× 4年で50% |
残存組織の保護 | ◎ | × 歯を削る 咬み合わせの負担大 |
× 支える歯の負担大 |
咬み合わせの力 | ◎ | ◯ | × |
審美性 | ◎ | ◯ | △ |
異物感 | ◎ | ◯ | × |
費用 | 自費診療 | 保険or自費 | 保険or自費 |
当院で使用しているインプラントについて

現在、世界で流通しているインプラントは数百種類あると言われていますインプラント治療において、健康な方であればその成功率は約95%前後と言われています。
ただ、せっかくインプラント治療がうまくいったとしても、20~30年の長い期間、問題なく使っていただかなければいけません。
その為に重要な事は、より長い臨床実績やより多くの研究データ、またそのシェアの多さであると思われます。
井上歯科CLINIC&WORKSでは、患者様の安全とより良い未来を考え、Nobel Biocare社製(スウェーデン)のブローネマルクインプラントを使用しています。
ブローネマルクインプラントとは

ブローネマルクインプラントは、スウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルク博士がチタンと骨が完全に結合することを偶然発見したことから生まれたもので、1965年から臨床応用が開始された世界初のインプラントシステムです。
ブローネマルクインプラントは世界初のインプラントであるため、最も長い臨床実績があり、そのため最も信頼性が高いインプラントシステムだと言われています。
コンピュータによる歯科治療
ノーベルガイドとは?
歯科用CTで撮影した患者様の顎骨データを、専用の最新ソフトで解析し、インプラント手術を行う際にインプラントの最適な位置・方向・本数などを正確にシミュレーション致します。
本数の多い場合や難しいケースでは、そのデータをもとに、手術用のガイドを製作致します。それにより、誤差のない正確で安全な手術を行うことが可能です。
井上歯科CLINIC&WORKSでは、すべてのインプラントオペに、 上記のシステムを用いて手術を行っています。
インプラントの具体例
費用 | 385,000~550,000円(税込)/本 |
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主なリスク 副作用等 |
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費用 | 385,000~550,000円(税込)/本 |
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主なリスク 副作用等 |
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費用 | 385,000~550,000円(税込)/本 |
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主なリスク 副作用等 |
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費用 | 385,000~550,000円(税込)/本 |
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主なリスク 副作用等 |
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費用 | 385,000~550,000円(税込)/本 |
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主なリスク 副作用等 |
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インプラントの治療内容・リスク副作用などについて
ここでは、医療広告ガイドラインに基づき、歯科治療におけるインプラント治療内容・リスク・副作用・費用について記述いたします。
治療内容
歯科インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人工歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、咬み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。
健康保険と自費の適用、費用について
インプラント治療は、自費診療となり健康保険対象外です。
- インプラント1本:495,000~550,000(税込)
未承認医薬品、医療機器等の使用の有無
当院では、インプラント治療、骨造成・再生治療において国内で承認されていない未承認医薬品、医療機器等を使用しておりません。
リスク・副作用
- 歯科インプラントは外科手術を伴います。
- 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
- インプラントを固定するために骨造成治療が必要となることがあります。その場合、別途骨造成の費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、インプラント治療がすぐにできない事があります
- 血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。これは血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。
- 上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
- お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
- 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
- 骨の成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方はインプラントが受けられません。
当院では、上記のようなリスクや副作用が起こらないよう、事前診査・診断、治療計画をしっかりと行い、安全性を期したインプラント治療を心がけております。